大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

適度な不必要。


ADHDと診断された子どもたちを

不注意型と多動・衝動型に分けて説明されている文献が多くあります。

ここでは不注意型について考えてみましょう。

 

まず『注意』とは何でしょうか?

言い換えれば『気をつけること』だと思います。

ADHDといわれる子どもたちに

『気をつけなさいよ!』と言いたくなるわけですね。

 

なぜでしょうか?(健常児でも言われているはずですが・・・)

 

意識レベルの問題と説明している文献があります。

ボクはこれが有力説ではないかと考えています。

知能ではなく、覚醒の問題だとしているのです。

(ここは知能だと力説する先生もおられるので柔らかめに・・・)

 

簡単に要約すると、ぼーっとしているからできないという訳です。

(単純にぼーっとしているわけではなく意識が自分の内側にあって、他のことを考えていることも原因かと思いますが。)

 

大脳辺縁系(情動を司る脳の深い場所)が賦活していなければ、

アセチルコリン・ドーパミン・セロトニン等の脳内神経伝達物質が不足したり、過剰分泌されて

大脳辺縁系の上にある大脳新皮質がうまく機能しない状態に陥りやすいのですね。

 

例えれば、寝不足の時に作業をしているような状況でしょうか。

 

このような意識レベルが安定しない児童の状態に注意を促すということは

どういうことでしょうか?

『気をつけて!』と外部からの聴覚を介した入力。

これも一つの手段ですが、他にも良い方法があるはずです。

もっと原因を考えた有効な手段(支援)が!

 

 

注意すべきものを減らしたり、(選択的注意)

注意すべきものを強調したり、(焦点的注意)

注意すべき時間を明確にしたり、(持続的注意)

ここでは、それを具体的にどうやるかまで書きませんが、

『注意』という能力に含まれる必要課題を支援者が明らかにしていれば、

自ずと不注意型といわれる子どもたちとの関わり方が丁寧になるはずだと思います。

そして、『だめ!』っていう大人が子どもを突き刺す言葉も少なくなると思います。

 

あくまで支援者は子どもたちのアプリケーションなのかもしれないなぁ。

そんなことを考えながら今日もキッズの支援です。

子どもに優しく、スタッフには厳しく。

 

(以下スタッフへ)

人に教えられたものは人に教えられる資格があり

人に厳しくされたものは人に厳しくする資格があり

 

君に価値があるから人に教えられたり、厳しくされたり、

君に未来あり。

 

ぎゃんばろう!

 

 

 

 

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