大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

関西弁ってむずかしい。。


発達障がいをもつ子どもたちの中に

標準語を話す子どもたちが多いように思います。

つまり 関西弁で話さないんですね。

 

中にはロボットのように一語一語を平たい発音で話す子もいます。

 

なぜでしょうか?

 

言葉は音韻の組み合わせで構成されますが、

そこに音調(イントネーション)も加わります。

例えば『りんご』という言葉の音韻は『り』と『ん』と『ご』です。

これに音調を調整することで、自分が食べたい気持ちを表現することもできれば、

相手に与えたいという気持ちを表現することもできます。

文字で説明するのは難しいですが、

『りんご!』と『りんご?』の音調が違うように。。。

音韻の系列とパターンを同時に処理する能力が課題なのだと思われます。

『りんごだね。』と『りんごやねん。』を同じ意味として処理することが難しいのかも知れません。

 

 

ここで改めて考える『方言』。

 

『方言』というものはなんなのでしょうか?

『方言』は音調なのかどうか。

 

『りんご!』と『りんご?』は文字(音韻)が同じでも確かに聞こえに違いがあるので音調の違いと言えますが、

『りんごが食べたいんや!』と『りんごが欲しいんです!』は音韻も音調も違います。

 

音韻が違うので、音調の違いについて考えることは難しいですが、

この『りんごが食べたい』という意欲について、質・程度は違うでしょう。

何より違うのは話す相手ではないでしょうか?

『〜やねん』と話して良い相手、

『〜です』と話すべき相手。

この理解について、言葉を操って気持ちを表現することに苦手な子どもたちにとって

簡単なことではないと思います。

 

 

この音調の違いで対社会、対人間的な位置関係が大きく変わるのですよね。

 

 

支援者が子どもたちに関西弁で話すべきか、標準語で話すべきか、

子どもによって使い分けが大切だと思います。

 

いつも呼んでいる児童の下の名前、

例えば『たかし君』。

 

一緒に遊ぶために呼びかけるときの『たかし君!』

忘れ物をしていることを呼びかけるときの『たかし君!』

嫌なことがあって慰めるために呼びかけるときの『たかし君。』

 

支援者がそれぞれの『音調』の違いを大切に使い分けて、呼びかけること。

大切なことだと思います。

 

『音韻』じゃなくて『音調』で伝えること。

『先生は今、リラックスしたから関西弁で話したんだよ。』

『先生は今、厳しく注意しているから関西弁で話すよ。』

など、大げさかもしれませんが、

自分(支援者)が用いる『音調』の意味や目的を事前に説明してから、

子どもたちに話しかけて、今の状況を理解してもらえるよう支援することが大切だと思います。

 

 

大人とこの子の間にあるもの、

大人にはみえるけれど、

この子には見えづらいもの、

それがしっかり見えるように照らすことも必要な支援だと思います。

 

 

 

 

Think! Before you speak.