集団遊びに参加する。

本日はsubaco study(学習支援)の宮本リーダーの報告です。
よしくんは来年度小学校1年生になる児童で、お母様からは集団遊びに参加してほしいという主訴をお聞きしています。
お母様から保育所の様子をお聞きすると、先生が話していても本人は話を聞かずに一人で遊んでいたり、
集団遊びでも一人で積み木などで遊んでいることが多いと聞いています。しかし、subacoに通い始めてから、徐々に集団の輪の中にいることが多くなったそうです。
ただ、ルールを理解して遊んでいるというよりも友達についていっているという様子が見られるそうです。
お母様のお話から、集団遊びに参加することが難しい原因を明らかにするために本人と一緒に同学年の児童が園庭で自由遊びをしている動画を鑑賞し、質問法にて本人の発言から認知機能の分析を行ないました。
分析の結果、以下の通り問題点を仮説しました。
・集団遊びの知識やルールの理解が難しい(結晶性知能)
・児童が遊んでいる様子を見て、何をしているか推理することが難しい(流動性推理・視覚処理)
・参加しようという実行機能を働かせることが難しい
今回の課題から、校庭で児童が自由遊びをしている映像を見て、何をして遊んでいるか応えることが難しい様子が見られました。
ただし、私がよしくんへの問いかけ方が自由想起式で問われていることが多いため、次回はK-ABCの表現語彙・なぞなぞを実施し、結晶性知能を測りたいと思います。
集団遊びへの参加が難しいとお母様からお聞きしていますが、まず、よしくんが参加したいと思っているのかが気になります。
保育所の様子から、よしくんが集団遊びへの参加が難しい要因の一つに、自閉症の診断基準(DSM-5)であるカテゴリーAの3の、仲間への関心の欠如などに当てはまると感じます。
保育所内での様子を動画で撮影することは難しいそうなのですが、見学させていただくことは可能だそうなので、近日中に保育所に見学へ行かせていただこうと思っております。
そこで、よしくんと他児童との関係や集団遊びの場面でのよしくんの様子を観察したいと思っております。
宮本 侑佳
改めて、ルールとはなんでしょうか?
それは、『規則』かもしれません。
それは、『法律』かもしれません。
それは、『マナー』かもしれません。
それは、『習慣』かもしれません。
それは、『自然』かもしれません。
それは、『安心』かもしれません。
それは、『気持ち』かもしれません。
それは、『記憶』かもしれません。
それは、『文章』かもしれません。
ルールがあるから人付き合いがうまくいくのでしょう。
ルールがあるから一つの社会で、みんなが平和に暮らしていけるのでしょう。
経験して、ルールを理解できる子どももいれば、
規則を読んだり、言われてルールを理解する子どももいます。
みなさんはいかかでしょうか?
友達や大人から伝えられて学ぶことがたくさんあるんですね。
よしくんに対して学ぶべきことを際立たせて伝えることが大切なのだと思います。
目では見えない世の中の鍵かっこ。
それが教育であり、特別な療育なのでしょうか。
I saw a film today oh boy
The English Army had just won the war
A crowd of people turned away
but I just had to look
Having read the book
I’d love to turn you on
A Day in the Life – The Beatles