大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

顔が見えないから・・・


もうすっかり冬になってきましたね。

枯れ葉の舞う景色が物悲しくも美しく感じますが、

掃除をされる方にとっては毎年、大変ですよね。。。

 

さてさて、上の写真について、

『この人、宝の島を発見したんだって!!!』

『この人が周りの友達に言った言葉を書いてみて』

と言われたあなたなら何と書きますか?

藤田先生は『お〜なんてこった!』と書きました。

ボクは『よし!引っ越そう!』と書きました。

 

 

今日、ASDと診断されてsubaco(児童デイサービス)に通所している児童にこの課題を取り組んでもらいました。

subacoが始まった当初から通所している児童です。

彼が言った言葉が特徴的でした。

 

『顔が見えないから分からない。』

 

ASD(自閉症スペクトラム)と診断された児童が言った言葉です。

 

 

少し驚きました。

 

 

この子とは一緒に色んなことをしました。

色んな課題を考えては取り組みました。

 

今も藤田先生を筆頭に職員皆で保護者と相談しながら、考え支援しています。

人の目を見ない(見ることが苦手)症状のある児童ですが、

現実的な人ではなく『絵』の情報ですが、

『顔』という情報を、相手の気持ちを知るために頼りにしていることを知りました。

 

『障がい』が治るかと答えを求められれば、そうでないと答えますが、

『障がい』があっても生活しやすくする、学びやすくすることは可能だと考えて

日々、療育的支援を行っています。

 

 

一年前にこの児童にこの写真を見せて同じ質問をしましたが、そのときの答えは

『分からない』でした。

一年経った今、彼が言った言葉は

『顔が見えないから分からない。』

です。

 

自由に連想する(推理に似ている)することが苦手な彼ですが、

できない理由を言葉にすることが出来るようになりました。

 

まるで、あたかもボクと先生は違うんだ!と

自信をもって堂々と自分を意見してくれたかのようでした。

 

まだ小学生の彼ですが、ボクには立派にも感じました。

 

そんな子どもたちとの学び合いです。

 

明日(月曜日)の夜は勉強会です。

 

夜があければ 子どもたちとまた出会えます。

 

 

 

 

But I’m a creep

I’m a weirdo

What the hell am I doin’ here?

I don’t belong here