The war of 7 o’clock
それはいつも起きている
激しさがじわじわ増している
子育ての忙しさ
仕事の両立
多くのことが
動きだし
飛び交って
ぶつかり合う
そんな時間帯
それが「7時の戦い」
壇ノ浦や関ヶ原
社会の歴史に残る大戦ではないけれど
必ず朝夕1日2回
ワタシとこの子の暮らすこの街で
それはいつも起きている

もうすぐ7時
今日のあの子は
一人で目覚めることができるだろうか
さぁ7時
まだ7時・・・
もう7時!!!
「何時だと思っているの!」
今日も大きな声で
家族の朝が始まった
朝ごはんが菓子パンなら
少し楽だと思うけれど
少し悪い気がして
鍋を取り出す
ホットケーキも
簡単すぎると悪い気がして
バナナかレーズンを混ぜて焼く
時間がないのに
手間をかける
世話の仕方が親に似る
片面が焼きあがるまで
フライパンの前で
待っていられず
昨晩干したシャツに期待して
6月のベランダに出る
乾いてくれている
ホッとする
朝の部1勝なり
お気に入りだったロードバイクも
今ではママチャリ
外観よりも電動優先
子どもを乗せて園へ走る
ジムかのように
ペダルを漕ぐ
気持ちを楽にするために
自転車に乗りながら歌ってみる
子どもの知らない歌
親が好きだった歌
歌い方までも親に似る
次は夜の部
7時の戦い 後半戦の始まりだ
あの子はお風呂で歌っている
脱いだ靴下は表をむいている

親として助かることを
あの子は外でも学んでいるようだ
本日2度目の勝利なり

Once there was a way to get back homeward
Once there was a way to get back home
Sleep pretty darling, do not cry
And I will sing a lullaby
Golden Slumber – The Beatles