Wiiと感覚統合。
感覚統合の母、ジーン エアーズ(作業療法士)ならコンピュータゲームについて
療育(発達支援)の観点からどう考えるのでしょうか?
エアーズは1920年に生まれ、1976年にエアーズクリニックを開設し、1989年(69歳)に死去されました。
任天堂のファミリーコンピュータが発売されたのが、1983年です。
感覚統合療法が体系化された頃の遊びと2013年の現代の遊びでは、
ハード面においてかなり進化していると思います。
イルミネーションもステンドグラスを用いたロウソクではなく、LEDが使われています。
技術とともにボクたちの感覚もずいぶん操作されつつあるように思います。
スバコでは子どもたちがテレビゲーム(Wii)をすることを肯定的に療育しています。
Wiiを活動の条件呈示として使う場合もありますが、
マリオカートやWiiリゾートは手と目を介したセンソリーニーズとして有用と思います。
ある程度、課題レベルがはっきりしているプログラムは、
能力の平均偏差が小さく集団化させます。
先生が『あつまれ!』って声をかけて子どもたちが集まるのではなく、
玩具が子どもたちをエスコートするのですよね。
うまく遊べるようになれば、輪に入れます。
輪に入れば、それが集団になります。
『テレビゲームができてなんになるの?』と思われる大人もおられることと思いますが、
子どもにとって、遊びは社会だと思います。
『感覚統合って遊ばしてるだけでしょ?』
ではなくて、
遊べるように練習しているんです。
遊べる大人になるように。
(テレビゲームばっかりしていたらダメですが・・・)
遊びたいから働ける大人になるように。
豊かな人生になるように。
明日もいっぱい遊ぼう!
(宿題してからやでぇ・・・)