右で一つ。左で一つ。左右で一つ。

赤ちゃんだった自分が、
見ている世界の真ん中に気がづいたのはいつの頃でしょうか?
お顔を左に向けると、腕も左に伸びて、
今度は右に向けると、腕も右に伸びて。
お顔をぐるぐる回しているうちに、
自分の体から2本の腕が生えていることに気がついた。
2つの手をパチンと合わせた時の新しい驚きがあったのです。
真ん中の発見です。
子供にとって、この時はまだ右と左がどちらか分からないですが、
真ん中を境に、自分の体には「片側」があって、2つの「片側」がそれぞれ同じような作りになっていることに気付き始めるのです。
自分の真ん中で物を2つの片側でとらえていく遊びのなかで、子どもたちは日々、規則を集めていきます。
初めて手にした竹とんぼを覚えていますか?
両手で挟んで飛ばしてみたら、先生みたいに高く飛ばないな・・・。
なんでだろう?
片側の手を、さらに強く前に押してみた。
それでも同じ。。。
上に飛ぶどころか、前に落ちるように飛んじゃった。。。
すると、先生が教えてくれた。
『反対の手を引いてごらん。』
するとビュウッ!!!
先生みたいに高く飛んでいった!!!
真ん中にある物をうまく動かすために、左や右の空間から加える力の関係に規則があるのです。
協調運動というカテゴリーの中にある共同運動と拮抗運動。
物を飛ばしたり、受けたりするような粗大な運動の中で、このような協調運動の規則を獲得していくことが、
後のクレヨンやハサミ、のりを使ったり、定規やコンパスを使うような細い巧みな運動の獲得へと発展していきます。
自分の体の作りについて、まだまだ知らないことが多い子どもたちです。
そして、私たちの世界には過去の賢人達が作った偉大な玩具がたくさんあります。
いつの時代も日々新しいものが生まれていきます。
今、話題の新しいものに出会ったり、触って楽しめる喜びだけではなくて、
昔ながらの古いものを今になっても新しく感じることがあるのはなぜでしょう?
もうすぐ子どもの日ですね。
子どもに面子なんて贈ってみてはどうでしょう?
子どもがどんな顔をするのか楽しみですね。。。
一発見せてあげましょうよ お父さん。
大人と子どもの違いってやつを!
それっ!
子どもができたかどうかも大切ですが、
それ以上に子どもと一緒に過ごした夢中の時間。
その思い出が何よりの贈り物なのかもしれませんね。
「ドロップスのうた」
まど・みちお作詞/大中恩作曲
むかし 泣き虫かみさまが
朝やけ見て 泣いて
夕やけ見て 泣いて
真っ赤な涙が ポロン ポロン
黄色い涙が ポロン ポロン
それが世界中に 散らばって
今では ドロップス
子どもがなめます ペロン ペロン
おとながなめます ペロン ペロン