地面から足がはなれるYah,yah,Yah!

ボクは今、床の上に立っている。
どうして、ボクは立っていると分かるのだろう?
それは、足の裏で地面を押している感覚があるから?
確かにそうかもしれません。
でも、それならば、立っているときはいつも足の裏を気にしているのだろうか?
立っているときは座っている姿勢に比べて
両方の膝や股関節が伸びていたり、お尻や背中が椅子に接触している感覚がないことを
いつも意識しているだろうか?
していないですよね。
でも、立っているのです。
どうして、できるのでしょうか?
それは感覚が立つという行為に統合していくからです。
それこそが、感覚統合です。
ブランコが苦手な子どもがいます。
足を地面から離すことが苦手の理由の一つである場合が多いです。
例えば、立っていて体が右に傾いていることを認識するために必要な感覚はなにでしょうか?
右足の裏と左足の裏の感覚の違いを頼りにしてもよいと思います。
体が右に傾けば、一時的に重心が右に移動するため、右足の裏のほうが、左よりも床からぎゅっと押し上げられるような感覚は強まるでしょう。
でも、そのような両足の感覚の違いだけに頼っていると、
足が床から離れた時に自分の姿勢がどうなっているのかを知る術がなくなってしまいませんか?
目で足の状態を見て確認しても良いかもしれませんが、
そうなると前を見ることが難しくなりますよね。
そこで活きてくるのが前庭感覚です。
耳の中にある感覚細胞でして、これがうまい仕組みになっているのです。
感覚細胞の先に6ミクロンくらいの長さの毛が生えていて、
頭が揺れると、その毛が慣性の法則で倒れて、
私たちは倒れた反対方向に体が動いたことを知覚するのです。
それでも、体が動いて頭も一緒についてくるためには、首がしっかりと座っていることが大切です。
体が左に動いても頭が右に残るように倒れてしまっていては、この前庭感覚の術は運動に活かしにくです。
そのため、頭と胸をつなぐ首や肩甲骨の筋肉の働きがしっかりすることが大切なのですね。
皆さんどうでしょうか?
猫背になっていたりしませんか?
頭が前に倒れているような姿勢になっていませんか?
縄跳びができない理由、
お箸がうまく使えない理由、
鉄棒や水泳がうまくできない理由、
人前でうまく話すことができない理由、
先生や後輩、上司や部下とうまく関係をつくれない理由
いろいろな悩みの理由が、
実は1歳までに必要な運動発達のつまずきから始まっていることがあったりします。
今からでも間に合いますし、
誰であっても、これからが大切ですよね。
subaco kidsで運動を学ぶ子どもたち。
良い姿勢、良い運動ができるようになり、
楽しく、一生懸命に勉強することにつなげていこう。
そして、大人になっても適度に運動を楽しめる体になれるといいね。
子どもの老後を心配するほど、大人にとっては余裕がないことかもしれませんが、
ご高齢の方の生活習慣病や介護予防の原因や対策は この時期から始めていくことも正解なのかもしれません。
自分の人生をさらに楽しめる体を築いていこう。
自転車って便利だから乗るだけじゃないって本当かい?
『靴が鳴る』
お手つないで 野道を行けば
みんな可愛い 小鳥になって
歌をうたえば 靴が鳴る
晴れたみ空に 靴が鳴る