聞かれると言えなくなる。

『何がしたい?』
『思っていることを言いなさい。』
そう言われても、苦手なんだな。
そんな自分がダメだってことも分かってる。
周りの人から言われているように、
しっかりしなきゃって、
いつも、いつも思ってる。
それでも、簡単にできないのはなんでだろう。
言われたってできないし、
言われ続けることで、自分の苦手さを深く認めてしまうんだ。
励ましてくれる人の気持ちを迷惑に感じてしまうことだってある。
人が喜ぶことよりも、嫌がることをやってしまうようになってきた。
ボク、悪い子だよね。
ボク、ひねくれている子だよね。
でも、
そんなボクに先生は静かに寄り添ってくれる。
あーしろ、こーしろ、と言わずに、
ボクがやることをニコニコ見てる。
先生は何も聞いてこないんだ。
何も言ってこないんだ。
ボクは言わなくていいんだ。
先生が喜ぶだろうことを言わなくていいんだ。
その時、ボクの中の嘘つき君がいなくなった。
『何がしたいの?』なんて聞かないで。
『言いたいこと言っていいんだよ』なんて言わないで。
いつか言うから。
言えるように頑張るから。
小さい自信を集めていこう。
穴に紐を通せるようになったよ。
積木が倒れなくても泣かなくなったよ。
『これ』ができるようになった。
すると、
何かができるような気がしてきた。
それが何かは分からないけど、
それを夢って呼ぶのかな?
If there’s anything that you want
If there’s anything we can do
Just call on us and we’ll send it along
With love, from us to you
From Us To You – The Beatles