《2017年1月号》靱だより「友達100人できるかな?」他
風も冷たくなり、冬本番となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
subacoも子ども達の元気な挨拶で、新年がスタートしました。
今年も沢山の目標達成に出会えるように、子ども達と「おしごと」に取り組んでいきたいと思います。
study utsubo
「友達100人できるかな?」
保育園年長さんのSさんはいつも元気いっぱい、お友達にも自分から積極的に話しかける、お話大好きな女の子です。そんなSさんは今年の春には小学生。しかし、まだ「さ行」がうまく言えず「た行」のような発音になってしまいます。例えば、「さかな」が「たかな」「ジュース」が「ジューツ」など。伝えたい言葉が正しく伝わらなかったり、聞き返されたり。「ちがうで」と何度か言い直してくれますがうまく伝わらず、悔しい思いをすることも多いようです。
ではSさんが苦戦している「さ行」と「た行」の違いはどこでしょう?まず「さ」とゆっくり発音してみて下さい。舌の先端と歯茎の隙間に呼気が通る時、「スー」という擦るような音がしますよね。今度は「た」をゆっくり発音してみて下さい。舌の先端で歯茎をトンと叩き、その瞬間に口腔内に閉じ込めた呼気が一度にパッと出ていく感じがしませんか?「さ」と「た」の違いは、呼気が隙間を通って出て行くか、一度閉じ込めてから出て行くかという点にあります。
そこで、舌を突き出したり丸めたり、様々な動かし方をしてもらい舌筋の検査を行いました。すると、舌の位置を感覚で調節することや力を抜くことに弱さがあり、舌と歯茎の隙間を作ることが難しいということがわかりました。
そこで「ストローでぶくぶく」というレッスンを考えました。ペットボトルにストローをさし、歯と舌の間にはさみ潰さないように「へぇ」と息をし出します。ぶくぶく泡が出来たら息がうまく使えた証拠です。はじめはストローを噛んでしまったり、ストローを落としてしまったりと苦戦していました。鏡を見ながらトレーナーの口の形の違いを見て、真似をしながら取り組み、今では大きな気泡がいっぱい出来るようになりました。「さ」もゆっくりなら上手に言えます!
今年の春はワクワクドキドキ小学生!いっぱいお話をして、友達100人できるかな?自己紹介がカッコよく出来るように一緒に頑張ろう(^o^)/(喜多村)
kids utsubo
「何回だって跳べるもん!」
皆さんは縄跳びが初めて跳べた時の感動を覚えていますか?小学校では冬の体育の定番と言ってもいいほど縄跳びを取り入れている学校が多いですね。私は、幼稚園の頃に姉や友達が縄跳びをたくさん跳んでいるのを見て憧れ、必死に練習したことを覚えています。
Kくんは小学校2年生の男の子です。元気いっぱいで身体を動かすことが大好きなKくんですが、体育の授業は少し苦手のようです。そんなKくんの学校では、運動会でもダンスに縄跳びを取り入れるなど、縄跳びに触れる機会が多いようです。そこで、縄跳びができるようになれば苦手な体育も自信を持って参加できるのではないかと考えました。
Kくんの縄跳びの様子を見ると、肩関節を外転させ、腕を大きく広げた状態で縄を回します。縄が足元にきたタイミングでジャンプをしますが、縄が足に引っかかってしまい縄を超えることが難しい様子がありました。そこで、固有受容感覚(筋肉や関節の動きを感じる感覚)の情報処理に課題があるのではないかと考え、「秘密のサインを覚えよう」という検査を行いました。この検査は、検査者がKくんの腕を動かし、動かされた方向・角度を再度自分で再現する検査です。Kくんはこの検査で腕の動いた方向と捉え再現することはできていましたが、動いた角度を捉えることが難しそうでした。
このことから、Kくんは固有受容感覚からの情報から、今足がどのくらい曲がっているのか、腕がどのくらい上がっているのか、という身体の動きに対する情報を整理することが難しいことがわかりました。そのため、肩関節の角度から縄の高さを推測したり、縄の高さに合わせて膝関節を屈曲してジャンプすることが難しく、縄に足が引っかかってしまっていたのです。そこで、足首に重りをつけ、縄跳びを行いました。重りをつけることで、膝関節を屈曲するときに「今、足をどのくらい曲げているか」という感覚を感じやすくするのです。始めは1回・2回から、今では重りをつけずに10回以上跳ぶことができるようになりました。学校では体育の時間に自信を持って参加できるようになり、跳び箱だって上手に跳べるようになりました。
目標達成おめでとうKくん!(河口)
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