大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

べかられるべき。


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『働かざるもの食うべからず』
『一寸の光陰軽んずべからず』
『初心忘れるべからず』

私たちの世界には『べからず』があります。
『べからず』と禁止されることで、正しい生き方に導かれたりします。

『やってはいけない行動』
『もってはいけない考え方』
そのような人として好まれない価値があるのでしょう。
だから『べからず』が存在するだと思います。

でも、どうしても『べからず』なことをしたくなることってありませんか?
たまには遊んで夜更かしすることだってあるでしょう。
街を出歩いて、見つけたものを衝動買いしてしまうことだってあるでしょう。
子どもが宿題を忘れて寝てしまうように、
仕事を後回しにしてしまうことだってありますよね。。。

でも、それが『良いこと』とは思っていない。
『べからず』ということだとは分かっている。
それが大切なことだとなのでしょう。

『べからず』ということは『絶対やってはいけない』ということではないのでしょう。
その基準に合わせて行動できることが大切で、
そこから少し外れた時に感じる特別な喜びだって大切なことだと思います。

たまにはサボってもいいじゃありませんか。
サボっちゃいけないということが理解できているのなら。。。
子どもに『こうあるべき』を大人が教育するのであれば、
子どもが逸脱しないかを大人がチェックするだけではなくて、
子どもが逸脱した時に、自力でまた元に戻せるかまで見守ってあげることも大切でしょう。

『宿題せぬもの遊ぶべからず』
いつもテレビゲームは15分間という子どもと大人のお約束。
今日は30分やっちゃった!
『いつまでやってるの!』と叱ってしまう気持ちは抑えて・・・・
(抑えられない気持ちは痛いほど分かります。。。)

すると、どうでしょう?
長めにゲームをした後で、子どもがいつもより多く宿題に取り組んでいたらどうしますか?

『べからず』と言われても、
『べき』に自分を戻させる力は何でしょう?

病気には薬が必要でしょう。
生活には目標が必要でしょう。
人生には憧れが必要なのだと思います。

『かっこいい』
『かわいい』

そんな感情が尊くて、

『自分はあんなふうになりたい。』
『自分はこんなふうに生きてみたい。』

大人にとって、現実的でなかったとしても、
その内容が社会の理想とするシンボルであれば十分ですよ。

それでも、正義のヒーローに興味がなかったらどうしましょうか。

フェリーターミナルなんてどうでしょう?

港から沖に浮かぶ船を眺めて、
その船が港に近づくにつれて、その大きさに驚いて心が動かされる。
すごいって思えるし、
かっこいいって思える。
そして、『大きい』という意味を自分の中で育てていくのでしょう。

教えるって難しいことですね。
でも、大切なことですよね。

素敵なことだと思っています。

「みかんの花咲く丘」
みかんの花が 咲いている
思い出の道 丘の道
はるかに見える 青い海
お船がとおく かすんでる