大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

 

subaco kids靱公園  リーダー

古川 靖子

『出会いが、人生を豊かにする。そんな出会いでありますように。』

私は専門学校を卒業後、和歌山県で生活支援員として障がい者支援施設(入所施設)で働いていました。

そんなとき、専門学校生時代にお世話になった恩師より、「母校に戻ってきて一緒に働きませんか?」と連絡がありました。
私は元々目立つことや人に注目されることが得意ではなく、自分にできるのか不安はありましたが、利用者の方と直接関わるのではなく、一歩離れたところから福祉を見つめてみようと決心し講師の道へ進むことにしました。

講師として働いていたある日、こんなことがありました。
最終日の修了試験の時です。携帯電話を試験中は預かり不正がないよう管理するのですが、1人の生徒が言いました。「何かあったときに携帯電話に電話がかかってくることになっているんです。どうしても預けないとダメですか?」

その生徒のお子さんには障がいがあり、デイサービスに通っているというのです。「普段電話がかかってくることはそんなにないのですが、何かあった時に私が対応しなくてはダメなんです。」と緊張した様子で、そっと話してくれました。私は、自分の試験があるというのに、子どものことが気がかりで不安そうにしているこの人は、どれだけ気を張って生活をしているのだろうか?心が休めるときはあるのかな?と心配になりました。
その時、施設で出会った利用者の方のことを思い出しました。その方は数十年自宅から出たことがなく、ずっとお母さんといたそうです。しかし、そのお母さんが入院することになり、ショートステイが急遽決まりました。久しぶりに家から出て、施設にきたその人は、人に戸惑い、エレベーターにも怖くて乗れないと泣いているような状態でした。

1人の人として生きる「幸せ」ってなんだろう?人それぞれ違っていて、それでいいのだと思います。それでも選択肢が多いほうがより人生は豊かになるのではないでしょうか?人と人との出会いが、人生の選択肢を増やす事になるのではないかと私は思います。選択肢を一人で増やす事は大変でも、他の人と協力することでそこまで大変ではなくなるかもしれません。

「我々の介入により、利用者のみでなく、我々職員とその家族も豊かに生活できることを目的とする。」と、subacoの理念にあります。そんなsubacoだからこそ私は安心して考えることができるのです。「本当にしたいことは何?」「人生は豊かになっている?」たとえ答えがでなくても、一緒に考えてくれる仲間がsubacoにはいます。

まずは考えてみましょう。あなたが歩みたいのは、どんな人生ですか?