大阪市天王寺区・西区の
児童発達支援・生活介護「スバコ」

神経科学って何?

 おそらく現在、人体を構成する組織の中で「脳と神経」ほど
多方面の学問分野から注目されている臓器はないでしょう。

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・ 細胞レベルでの物理的な働きを解明してきた「生理学」(<基礎医学<医学)*1

・機能別に分類されたシステムとして「神経系」をとらえ、疾病を理解しようとする
 「神経学」(<内科学<医学)。

・高次脳機能(≒認知機能)*2

を分類し、それぞれの機能を、機能局在間のネットワークとしてとらえ、

情報処理過程の詳細を解明し、
人間の認知機能の実態とそれに基づいた行動を理解しようとする「認知心理学」(<心理学←哲学)。

その他、発達心理学、社会心理学など、人間とその集団を経験科学として解明、説明しようとする「心理学」。
< *1 カッコ内:下位分類<上位分類←由来   *2 ≒ほぼ同義>

 上記のように「脳と神経」の働きに関しては理科系、文科系をまたいで世界中で研究されていますが、これら全てを含んだ総称として「神経科学」と呼んでいるようです。

 

 特に近年、「神経科学」は脳の奥深くの血流動態をとらえ、視覚化できるfunctional-MRIやPETなどの脳機能イメージング技術の進歩や、基礎研究においては光遺伝学などの画期的な実験手法の開発等により、これまで手をつけることができなかった部分の研究が一気に進んでいます。

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また、人間の脳で実行されている情報処理とコンピューターにおける情報処理過程には共通点も多く、人工知能(A.I)開発者など工学系の人材が人間の脳の情報処理過程の解明にこぞって参入していることもあいまって、「脳科学」「神経科学」花盛りといった様相を呈しています。

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 人文学など、人間の心と行動、あるいは精神性、社会性といった分野を対象とする人文系学問に於いても脳機能と関連付けた新しい意味づけがなされたり、文化や芸術、宗教といった自然科学とは別次元で成立している人間の営みも、高次脳機能との関連のなかで、自然科学的、神経科学的な解釈を加える作業がなされています。

 教育、保育の分野においても「神経科学」で得られた知見を取り入れた新しい試みがなされており、私たちsubacoでも常に新しい知識を取り入れた療育を実践しています。